
こんにちは、理系パパです。
今日は藤井聡太の凄まじい成績について、解説していこうと思う。
2021年度現在の藤井聡太成績まとめ


今年度の藤井聡太の成績は異常すぎる。
一度その凄さを再確認したいと思う。
2021年度藤井聡太の11月7日現在の成績は以下の通りだ。
①タイトル戦
- 渡辺名人から棋聖防衛 3勝0敗
- 豊島竜王から王位防衛 4勝1敗
- 豊島叡王から叡王奪取 3勝2敗
- 豊島竜王に竜王挑戦中 3勝0敗
- 今年度タイトル戦勝率 .813
- タイトル戦 5回連続制覇で負けなし
- 史上最年少三冠
この記録を見るだけでもすごすぎる結果だが、さらに凄さを説明する。
まずは相手だ。
名人と竜王は将棋界で最も名誉のあるタイトルだ。
要するに渡辺名人と豊島竜王は将棋界の序列1位と2位なのだ。
その二人相手に勝率8割はあまりに強すぎる。
次にタイトル戦5回連続制覇だ。
これは戦後初めての記録だ。
この記録を破られる可能性も相当低いだろう。
なぜなら、タイトルを初めて獲得した棋士の大半は、タイトル獲得後に調子を崩しているからだ。
あの羽生九段でさえ、竜王を初タイトルで獲得したあと、次年度に防衛失敗している。
最後に史上最年少三冠。
これは羽生九段の最年少記録を約3年縮めている。
藤井聡太はまだ19歳。
お酒も飲めない青年だ。
将棋の全盛期は20代後半付近といわれているのに、その全盛期まであと10年近く猶予がある。
まだ全盛期でないのに、この活躍ぶりということだ。



最近タイトル戦関係の記録は、比較対象が羽生九段しかいなくなってきているのも異常である。
②勝率
38勝7敗 .844
もはやいつもどおりの8割超えである。
ただこれまでの8割より今年度の8割はずっと難しい。
タイトルホルダーはほとんどの棋戦でシード権を得られる。
そのため藤井聡太が当たる相手は、強い棋士しかいない。
- タイトルホルダー
- A級とB級1組棋士
- 未だに強い羽生世代
- 絶好調の若手棋士
そんな状況で歴代勝率ランキング5位の位置にいる。
さらに、対局数は45局となっており、これも今年度ぶっちぎりの1位である。



「対局数が多いことがすごいの?」と思うかもしれないが、これはすごい記録なのだ。
なぜなら棋戦のほとんどはトーナメント形式のため、負けたらその棋戦は終わってしまうからだ。
逆に勝ち続ければ、優勝するまで対局は続く。
そのため強い人ほど対局数は多い。
ちなみに現在2位は豊島竜王と永瀬王座の33局。
これは藤井聡太の勝数より少ない。
③連勝記録
19連勝で、これも今年度1位だ。
先程もいったが相手が強い人しかいない中でこの記録は相当すごい。
プロデビューから29連勝の記録よりも難易度が高いという意見も多い。
④先手番勝率
22勝1敗 .957
なんと王位戦第一局以外負けなしだ。
先手番は対局の作戦を主導しやすいため、過去のプロ棋士の結果を統計すると、勝率がおよそ.520となっている。
少し勝ちやすいようだ。
一方藤井聡太はほぼ無敵だ。
自分の研究範囲、作戦であれば一切負けないということを証明している。
最後に


あまり将棋に詳しくない人でも、今年度の藤井聡太が強すぎることは理解いただけただろうか。
余談だが、将棋を題材にしたライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の原作者である白鳥士郎さんは、自分の作品が現実に負けていることにいつも焦りを感じている。



藤井聡太はすでにフィクションを超えているのだ。
現時点の結果だけみても、最優秀棋士賞は藤井聡太が選ばれることを確信している。


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